取崩し運用シミュレーション 2020年5月末

上図は 2013年末に3000万円で運用を開始、その後半年ごと(6月と12月)に63万円(税前)の取崩しをした場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提・注意事項などはこちらをご覧ください )。

2020年3月末時点のポートフォリオの評価額は、28,357,605円、取崩し額合計は756万円、合計35,917,605円となりました。ポートフォリオの評価額と取崩額の合計額は、前月末の35,068,159円からプラス849,446円、+2.42%%でした。

この春はコロナショックで大きな下落が起こりました。このような時は日々の値動きに不安を感じることもあると思います。そのような時は、自分がどこにいるのか、道から大きく外れていないのか心配になります。下図は、3000万円を4%で運用しながら毎年126万円(4.2%)取崩しをした場合の基準(オレンジのライン)と当シミュレーションの実績値(青のライン)です。青のラインは上図の青のラインと同じものです。長い運用期間の中で大きく下がる場面はあると思いますが、概ねオレンジのラインに沿って取崩しができれば資金の枯渇が大幅に早まることはない、と考えることができます。

下図は同じく4%の運用で取崩し額を1,600,200円に増やした場合のシミュレーションです。4%の運用に対して5.34%の取崩しなので徐々に資金は少なくなっていき、36年後には「0」になります(36年持てばとりあえず何とかなる、とも言えますね)。

コロナショックはありましたが、今のところ取崩し運用は大きく道をはずしてはいない、と見ることができると思います。一方注意点としては、ポートフォリオの想定リターンと取崩し額に大きな乖離が生じ、思ったより早く減っていくことです。半期に一度程度は、取崩し額が適正かどうかの確認が必要だと思います。