利益確定をした方がよいか?
コロナ後の株価の急回復で元本に対して評価益が大きく上回っている人も多いのではないでしょうか?
せっかくこれだけ殖えたのに値下がりしてしまったら、と心配になり一度利益確定をして値下がりしたら再開しようと考える人もいるかもしれません。
今月は値上がりしたときに利益確定をするべきかどうか整理したいと思います。
今後の投資期間が10年程度以上ある場合にはたとえ大きく利益が出ていたとしても原則、利益確定せずに継続するのが良いでしょう。
大きく値上がりした後の値動きととる行動は次の3通りです。
① 値下がり時に買い戻し、その後回復
値上がり時に売却し、その後値下がり時に買い直すことができれば、同じ商品をより多くの口数保有することができます。
タイミングよく売買をすることができればとても効果的です。
② 値下がりせずに上昇が継続
大きく値上がりすると①のような値動きをイメージするの人が多いのですが、必ずしもそのような値動きになるとは限りません。
大幅に値上がりしたので利益確定したものの値下がりせずにさらに値上がりが継続するようなケースもあります。
自分の売値よりも高い値段で買い直すのはかなり抵抗が生じると思います。この後の投資期間が長い方にとっては大きな機会損失になってしまいます。
③ 思惑通り値下がりしたが上手に買い戻せない
①の場合同様、思惑通り値下がりしたのですが、買い直せないこともよくあります。
値下がりしてくるとさらに下がると感じ、もう少し値下がりしたら、と思っている間に値上がりをはじめ結局買い直せないケースです。
せっかく値動きは当てたものの資産は殖やせなかった、という残念な結果になってしまします。
大きな値動きのたびに①のように予想が当たり、さらに適切に買い直すことができれば良いのですが現実には難しいのではないでしょうか?
長期投資ではタイミングを上手に捉えることよりも値動きを受入れて投資を継続することが大切です。