積立投資で開始時期は重要か?
将来のために投資信託の積立をした方が良いのはわかるがいつから始めればよいか迷っている人もいるのではないでしょうか?
1年前にコロナで下落していた時はさらに値下がりするのではと不安に感じたり、今に至り高値を更新していくと高すぎるのでは、と感じたりする人は多いと思います。
必要とわかっていてもなかなか始められないのは、開始してすぐに大幅に値下がりしたらいやだ、と感じるからだと思います。今月は積立投資を開始してすぐに値下がりしてしまったケース(Aさん)と順調に値上がりしていったケース(Bさん)を比べてみます。
下図は積立シミュレーションで使っている「株式75型」の設定来の推移グラフです。
下表は2021年6月までのそれぞれの結果を表しています。
積立合計は二人とも173万円、わずかですが暴落前に始めたAさんの方がお金を殖やしていました。
下表は2014年6月までの比較です。
2014年はAさんの開始価格まで戻った時です。一方Bさんは順調に値上がりしている最中です。
2021年6月までで見るとAさんの方が、一方2014年6月まででみるとBさんの方が良い成績でした。ただしその差はわずかでした。
積立投資でお金を殖やすために大切なことは
Aさんの積立開始時期の価格は1.41、Bさんの積立開始時期の価格は0.75と2倍近い差がありますが、実際の成果ではほとんど変わりませんでした。
このことから長期の積立投資でお金を殖やすためには以下が大切だとわかります。
- 長期の積立投資では開始時期はあまり影響しない
- 価格を気にせずに早く始める方が良い
- 金額の大小よりも積立期間の長短が大切
- 値下がり時に辞めずに継続する
老後に向けた準備を検討しているのであれば値動きに合わせるのではなく、なるべく早く開始することが大切ですね。