2021年8月末シミュレーション
好調な企業業績、ワクチン接種の進展を背景にNYダウ平均株価は8月終値で35360ドルと月末終値で初めて35000ドルを上回りました。
懸念されていたFRBのジャクソンホール会合も、パウエル議長は「テーパリング(資産買入縮小)」を示唆したものの、利上げを急がない考えを示したことでマーケットでは安心感が広がったようです。
今後については、米国は利上げ方向にあるものの引き続き潤沢な流動性があること、追加の財政出動期待、ワクチン接種の進展による経済活動の活発化、などがプラスの材料として期待されています。
一方、感染拡大、金融緩和縮小をめぐる不透明感などが懸念材料としてあげられています。
特にデルタ株による感染はワクチン接種完了率が高い国でも拡大しておりワクチン接種を進めても集団免疫の獲得が困難なことをうかがわせます。
拡大の状況によっては少し大きい調整があるかもしれませんが長期投資ではそのような時もニュースなどに惑わされずに継続することが大切です。
積立投資のシミュレーション
2017年3月から開始した積立投資は下図表のようになりました。
下図は株式75%型の期待利回り5.5%(想定値)と実績値の比較です。54カ月経過時点で想定値の60.9万円を10%程度上回っています。
今後もグレーン線(想定値)に沿って動いていくことを期待しています。現在は約10%程度上回っていますが、取崩し時期がまだ先の場合には株式からその他の商品に移したりせずにそのまま継続していくことが長期の積立投資では大切だと考えています。
下記は値動きによって利益確定をするのは慎重に、という記事です。
利益確定をした方がよいか?
一括投資のシミュレーション
下図は2013年12月末の1000万円を一括投資した場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提条件・注意事項はこちらをご覧ください)。オレンジのラインはポートフォリオの想定利回り(5%)、青のラインはポートフォリオの実績値を表しています。
2013年末に投資した1000万円は2021年8月末時点で19,174,124円、前月比プラス349,733円、プラス1.86%と堅調に推移しました。5%の想定値に対しては、プラス31.91%と大幅に上回っています。
ポートフォリオを構成している各アセットクラスごとのファンドの月間の騰落率は以下になりました。
世界株式:2.06%
ハイイールド債券:0.59%
新興国債券:0.33%
グローバルリート:2.06%
取崩し運用のシミュレーション
定額取崩しのシミュレーション
下の2つの図は 2013年末に3000万円で運用を開始、その後半年ごと(6月と12月)に(A):63万円(税前)、同じく半年ごとに(B):80.01万円、の取崩しをした場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提・注意事項などはこちらをご覧ください )。
ポートフォリオの期待収益は4%程度なので、(A)は、元本はあまり減らないように取り崩し、(B)は35年程度で取り崩し最後はゼロになるような想定です。
取崩し後想定額に対して(A):15.45%、(B):18.86%、と順調に推移しています。
定率取崩しのシミュレーション
下図表は株式100%のポートフォリオで定率取崩しを行った場合のシミュレーションです。当初投資金額は3000万円、運用開始は上記定額取崩しと同じ2013年末からです。
世界株の期待収益:6%、年間取崩額:残高の5%、とした場合の想定値と実績値です。取崩額(オレンジ棒)と取崩後評価額(青棒)の合計が想定値(青線)に沿っていれば順調と見ることができます。
2013年末に3000万円からスタートし、約1200万円取崩し、残高が4400万円と順調です。