積立投資シミュレーション 2019年11月末

上図表は、2017年3月から毎月一万円づつを株式比率が異なる3つの投資信託に積立投資をした場合どうなっているかを表したシミュレーションです。

主に確定拠出年金(企業型、個人型=イデコ)や積立NISAなどをやっている方、検討している方の参考にしていただければと思います。

シミュレーションに利用している商品は3種類。N社のバランス型投資信託で株式比率がそれぞれ75%、50%、25%のものです。

 

確定拠出年金が従来の年金制度と最も大きく異なる点の一つは、自分で商品を選んで積立てをする、ということです。

そこで出てくるのが投資信託です。でも、

  • そもそも投資信託ってなに?
  • メリットは?
  • 本当に殖えるの?

などが気になりますね。今月は改めて投資信託について整理してみます。中身を理解して上手に使うと、老後資金準備に向けての強い味方になります。

例えば老後の備えのためにある会社の株式に投資するとしましょう。その会社が順調に利益を積み上げて成長してくれれば、株主であるあなたは配当を受取ったり、株価が上がったりすることで資産を殖やすことができます。

ではどの会社の株式を買えばよいでしょうか?

自分が勤めている会社であれば事情がよくわかりますが他の会社のことはよくわからない事も多いのではないでしょうか。

他の会社のことも良く調べれば良いのだろうけど、どこをどう調べれば良いかわからないし、そのような時間もない、という方も多いと思います。

投資信託はそのようなことを補うための機能を持っています。

専門家が変わりに投資先の企業を選んでくれる

投資信託会社にはアナリストと言われる企業調査の専門家やファンドマネージャーと言われる投資判断の専門家がいます。このような専門家があなたに代ってどの会社の株式を購入すべきかを調査判断してくれるのが投資信託です。

専門家に頼むのですからその分の費用は必要になりますが、不慣れな企業調査や投資判断をその分野の専門家に委託できるのは大きなメリットですね。

分散投資ができる

この会社は伸びそうだな、と感じることがあってもなかなか確信までは持てない、という事も多いと思います。そのような場合には、複数の会社に投資をしておくことが大切になります。

しかしながら複数の会社の株式を購入するためにはある程度まとまった資金が必要になりますし、より多くの会社の調査をすることは他に仕事を持っている一般の人にとっては難しいかもしれません。

左下の図のように、投資信託は一人一人の資金を集めて大きな単位にするので、数多くの株式を購入することができるようになります。

投資の格言で「卵を一つのかごに盛ってはいけない」という言葉があります。聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

卵を複数のかごに入れておけば(分散投資)、かごの一つを落としてしまっても、すべてを失うことはありません。

投資信託はこのように知識や経験や時間がない人が、専門家の力を借りながら資産形成をするための機能が備わっているとても便利な金融商品と言えそうです。

投資目的や投資期間に合わせて上手に活用したいですね。