積立投資シミュレーション 2021年1月末
2017年3月から開始した積立投資は上図表のようになりました。
NYダウ 後半失速に
1月20日に31,188ドルの高値を付けたNYダウ平均はその後失速、25日からの最終週で1,000ドルを超える下落をしました。
コロナがいまだ終息しない中、昨年3月の安値からほぼ一本調子で約67%の上昇をしています。
コロナの状況、大統領が変わった米国の状況によりマーケットは大きく動くこともあると思いますが、値動きを解説するニュースに惑わされずに積立を継続していきましょう。
株式比率による値動きの特徴を理解しよう
下図は2020年1月以降の部分を拡大したグラフです。
株式比率が高いファンドは株式比率が低いファンドに比べて、日々の値動きは大きいものの値上がりも大きくなっていることがわかります。これを見ても、長期の積立投資では株式比率を多く、解約時期が近づいてきたら株式比率を下げる、ことが有効であることがわかりますね。
ドルコスト平均法の効果を再確認する
毎月定額の積立をすることを「ドルコスト平均法」と言います。
今月は積立シミュレーションで利用している株式比率75%のファンドを例に、2019年末に140万円を一括で投資をした場合と毎月10万円づつの積立投資をした場合の違いを確認してみたいと思います。
下表は2019年末に140万円を一括で投資した場合の推移です。19,819円(基準価額)で140万円分購入しているので、購入口数は70.639口になります。8月に1口当たり5円の分配金が出ましたが、この分も再投資をしているので8月から口数が増えています。
3月末には140万円の元本が117万になりましたが最終的には1,554,454円になりました。
次の表は同じ商品を毎月10万円づつ積立をした場合の推移です。最終的な評価額は1,581,686円と一括の場合よりも多くなりました。
価格の推移は同じですが保有口数の違いが評価額の違いに表れていることがわかります。毎月の購入口数を見ると、価格が高いときには少ない口数、価格が低いときには多くの口数を購入していることがわかります。
投資の成果=保有口数×価格
資産運用ではどうしても価格の動きに注目しがちですが、実際に資産を大きくする、という観点では保有口数を大きくすることが重要であることがわかります。
「値動き」という自分ではコントロールできないものに焦点を当てるのではなく、「口数を増やす」という自分でコントロールできることに焦点を当て、あとは投資先の企業が成長をすることで価格が上昇するのを待つ、という視点が長期の積立投資では大切になります。
ある程度まとまった資金ができてから始めよう、という方もいらっしゃいますが、たとえ少額であってもなるべく早く始めて時間をかけて保有口数を少しづつでも増やしていきましょう。
そのためにライフプランや家計を確認して積立に回せる資金をしっかりと作っていくことがポイントになります。