そもそも株式とは?
日々様々な出来事により株は上がったり下がったりします。そのような株価の値動きを解説するニュースを見ていると、
- そもそも株ってなに?
- 本当に長く持っていれば上がるの?
と疑問を感じる人もいるかもしれません。
今月は、そもそも株式(会社)とはどのようなものかを整理しましょう。
株式(株券)はお金を出した証拠
会社を始めるときにはお金が必要です。お金がなければオフィスを借りることもできませんし、人を雇うことも、商品を仕入れることもできません。
「このお金を使って事業をしてください」とお金を出す人を出資者と言います。出資者は社長さん自身のこともありますし、他人の場合もあります。
会社は出資者にお金を出してくれた証拠として株券を発行します。
1000万円で会社をスタートしたとします。出資者と会社の金庫の中身は以下のようになります。
株価はどう決まる?
このお金を元手にビジネスをスタートし、経費を500万円使って800万円を売り上げることができたらこの会社のお金は、300万円増えて1300万円になります。
元手 経費 売上
1000万円 - 500万円 + 800万円 =1300万円
仮にあなたがこの会社に1000万円を出資していたとしましょう。そこに別の第三者がやってきて、この会社(=全株式)を譲って欲しいと言ってきたとしたらいくらで譲渡しますか?
この会社の金庫には1300万円の現金があります。さらに来年以降も利益が出そう(=会社に貯まっていくお金が増えそう)だとしたら、
1300万円+(将来見込めそうな利益額)
でないと譲れないと考えるのではないでしょうか?
会社が利益をだしたことで株価が上がりました。
反対に500万円の経費を使ったにもかかわらず200万円の売上しか上げられなかったとしたらどうでしょうか?
1000万円 - 500万円 + 200万円 =700万円
会社に残っているお金は、300万円減って700万円になってしまいます。
あなたが仮にこの会社を売却(=全株式を他人に譲渡)しようとしても、もともとの出資額である1000万円で買ってくれる人はいないですよね。
株式の仕組みはとてもシンプルであることがわかります。。
来年以降の利益がどうなるかは正確にわからないので、短期的には思惑や需給関係によって株価は動きます。一方、長期的には積みあがった利益に株価は連動するはずです。
不況や●●ショックなどあっても企業は利益を上げようと活動を継続するはずです。
こうしてみると、株式投資で資産を殖やすには、短期的な値動きを当てることができなくても、企業が利益を積み上げてくれるのを待つことができればよい、ということがわかりますね。