2021年7月末シミュレーション

NYダウ平均株価は7月26日には35144.31と一日の終値で初めて35,000ドルを上回りました。月末終値でも高値を更新しました。

4-6月期の決算も堅調のようです。GAFAMと言われるIT大手の純利益の合計は8兆2千億円と前年比88%増になりました。 (日本経済新聞7/31)

日本企業も、「上場企業7割、コロナ前回復」(日本経済新聞7/31)と堅調のようです。

「実体経済と株価の乖離」と言われてきましたが株式市場はこのような企業業績を織り込んできていたとみることもできるかもしれません。

新型コロナの感染者数の推移を見ると感染力が強いデルタ型を中心に世界的に増加をしています。デルタ型感染者の中にはワクチン接種した人も多く、ワクチンの効果が期待と乖離があるとマーケットは調整するかもしれません。

そのような状況になると大きなニュースになると思いますが長期投資では値動きに惑わされれずに継続することが大切です。

積立投資のシミュレーション

2017年3月から開始した積立投資は下図表のようになりました。

下図は株式75%型の期待利回り5.5%(想定値)と実績値の比較です。53カ月経過時点で想定値の59.7万円を10%程度上回っています。

一括投資のシミュレーション

下図は2013年12月末の1000万円を一括投資した場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提条件・注意事項はこちらをご覧ください)。オレンジのラインはポートフォリオの想定利回り(5%)、青のラインはポートフォリオの実績値を表しています。

2013年末に投資した1000万円は2021年7月末時点で18,824,392円、前月比プラス98,428円、プラス0.53%と堅調に推移しました。5%の想定値に対しては、プラス30.03%と大幅に上回っています。

ポートフォリオを構成している各アセットクラスごとのファンドの月間の騰落率は以下になりました。

世界株式:0.28%
ハイイールド債券:-0.58%
新興国債券:-1.47%
グローバルリート:2.41%

取崩し運用のシミュレーション

定額取崩しのシミュレーション

下の2つの図は 2013年末に3000万円で運用を開始、その後半年ごと(6月と12月)に(A):63万円(税前)、同じく半年ごとに(B):80.01万円、の取崩しをした場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提・注意事項などはこちらをご覧ください )。

ポートフォリオの期待収益は4%程度なので、(A)は、元本はあまり減らないように取り崩し、(B)は35年程度で取り崩し最後はゼロになるような想定です。

取崩し後想定額に対して(A):14.09%、(B):17.47%、と順調に推移しています。

定率取崩しのシミュレーション

下図表は株式100%のポートフォリオで定率取崩しを行った場合のシミュレーションです。当初投資金額は3000万円、運用開始は上記定額取崩しと同じ2013年末からです。

世界株の期待収益:6%、年間取崩額:残高の5%、とした場合の想定値と実績値です。取崩額(オレンジ棒)と取崩後評価額(青棒)の合計が想定値(青線)に沿っていれば順調と見ることができます。

2013年末に3000万円からスタートし、約1200万円取崩し、残高が4400万円と順調です。

 

積立・一括・取崩しとも順調です。ただしこの1年で世界の株式市場はコロナから大きく回復しました。足踏みをしたり、ちょっとしたニュースに過剰反応することは十分にあり得ます。

そのような場合でも落ち着いて投資を継続していきたいと思います。