積立投資シミュレーション 2019年7月末
こんにちは。積立投資のコーナーを担当しているBSAの中澤です。
上図表は、2017年3月から毎月一万円づつを株式比率が異なる3つの投資信託に積立投資をした場合どうなっているかを表したシミュレーションです。
主に確定拠出年金(企業型、個人型=イデコ)や積立NISAなどをやっている方、検討している方の参考にしていただければと思います。
今月に入り、米国の金利引下げの打ち止め感や米中貿易摩擦の再燃で株価は大きく下がっています。このような時も慌てず積立を継続することが大切です。
今月は、積立を開始してすぐに大きく値下がりした場合どうなっていたか、について振り返ってみたいと思います。
例として使うのは、世界株価指数(MSCI ACWI)です。先進国23か国、新興国26か国の株式市場を反映しており、世界の株式市場の85%をカバーしています。いわば、日経平均株価やニューヨークダウ平均株価の世界版ですね。
下図は1987年12月から2019年6月末までの株価の推移です。
Ⓐの時期はITバブル崩壊からイラク戦争に至る時期で最大48%値下がりしました。Ⓑの時期はリーマンショックで最大56%の値下がりでした。ただし時間の経過とともにどちらも回復していることがわかります。
下図①は2000年3月(Ⓐの一番高い時)に積立を開始した場合どうなっていたかを表しています。
積立額を評価額が下回った時期は積立開始から2003年11月までの4年3ヶ月(最大-31%)と2008年10月から2009年6月までの10か月(最大-31%)でした。
Ⓑの時期に積立開始したのが下図になります。
積立開始から2009年8月までの1年11か月はマイナス(最大-38%)、その後2012年5月まではプラスだったりマイナスだったりでした。
これを見る限りでは、ある程度長く続けていればそんなに怖がる必要はない、また、長く積立を継続しているとそれなりにまとまった資金になる、と見ることができると思いますが皆さんはどのように感じますか?
注)上記は、下落時に積立を開始した場合のイメージを理解するための株価指数でのシミュレーションです。実際の投資信託を利用した場合は結果が異なることがあります。