積立投資シミュレーション 2020年3月末

2017年3月から始めた投資信託の積立は上記のような結果になりました。

3月は記録的な大幅下落になりました

3月の株式市場は、2月に引き続き大幅な下落となりました。NYダウ平均株価の3月の安値は23日の18591ドル、2月12日の高値29551ドルから下落率は約37%となりました。

3月末時点では、終息、治療薬について確定的な目途は立っていません。企業活動が大きく制約された状態がさらに長引くと生活や経済により大きな影響を及ぼすことも考えられます。

ニュースなどでは、値動きの理由や今後の見通しなどが解説されています。確定拠出年金などの長期の積立では短期の値動き予想ではなく、長期的な企業・経済の成長を得ることを目的としています。今までに見たことが無いような大幅な下落で不安に感じる人もいるかもしれませんが、従来と同様、積立を継続することが大切だと考えています。

この先使う予定のお金を把握した上で、保有商品がマイナスになっているこの時期、増額を検討しても良いかもしれません。

経済の停滞が長引くと回復まで時間がかかることもあると思いますが、時間をかけることができることが資産運用では最大の強みになります。

不安を感じたら運用報告書を見てみましょう

この3月のように連日1000ドル、2000ドルと値下がりすると、「いったいいくらまで下がるんだろう」、「このままなくなってしまうのではないだろうか」、と不安になる人もいるかもしれません。

企業活動の停滞が長引けば株価はさらに下がる可能性がありますし、それによって新たな破綻が生じると別のショックが発生するかもしれません。

そのような時は保有している投資信託の運用報告書を見てみましょう(運用報告書は、「商品名 運用報告書」、で検索してみてください)。

ここでは、多くの方が利用している外国株式インデックスファンドを例に見てみましょう。

組入れ銘柄が記載されたページをご覧ください。

このファンドの場合、投資対象1315銘柄、そのうち組入れ上位10銘柄が記載されています。

例えば組入れ比率が最も多いアップルは、世界のアップルストアを休業しています(3月末現在)。休業期間は商品の販売ができません。

今期の売上・利益が大幅に減少することが予想されるのでそれを見越して株価が下がっていると理解することができます。

さらに今後は、生活に不安を感じる人の買い控えもあるかもしれません。そうなるとさらに売上は減少するでしょう。

短期で利益を上げるのを目的とするのであれば、このような動向、思惑、による株価の動きを上手に捉える必要があります。

一方、長期の積立投資では、日々の値動きではなく、ここに記載されているような企業が、様々な状況の変化を乗り越えて成長するのを待つというスタンスが大切になります。

「ここに記載されている企業が提供している商品やサービスは新型コロナウィルスが終息したらもう使わなくなってしまうのか?」

「これらの企業は新型コロナウィルス終息後に向けてしっかりと準備をしているのか?」

おそらく終息後も私たちはこれらの企業が提供するサービスや商品を利用するのではないでしょうか?

当然ですが、企業も出社制限や店舗の休業などの制約があるなか、新型コロナウィルスへの対応に取り組みながらも、この先提供する新しいサービスや技術を生み出す努力をしているはずです。

このように考えることができるのであれば、マーケット環境が良い時と同様、積立を継続して良いと考えてよいのではないでしょうか。

当面は不安定な値動きが予想されますが短期の値動きを解説するニュースなどに惑わされずに積立を継続することが長期の資産形成では大切になります。