一括投資シミュレーション 2020年7月末
2013年12月末の1000万円を一括投資した場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提条件・注意事項はこちらをご覧ください)。オレンジのラインはポートフォリオの想定利回り(5%)、青のラインはポートフォリオの実績値を表しています。
2013年末に投資した1000万円は2020年7月末時点で13,868,595円、前月比388,380円、+2.88%と堅調でした。
ポートフォリオを構成している各アセットクラスごとのファンドの騰落率
世界株式:3.66%
先進国債券(日本除く):0.98%
ハイイールド債券:1.90%
新興国債券:-0.05%
グローバルリート:1.78%
コロナによる暴落から回復して、ポートフォリオの期待利回りを上回ってきました。今後も基本的には、想定利回りを上下しながら進んでいくと思います。いろいろな原因で一時的に想定ラインを大きく下回ることがあっても売買をせずに継続することが大切だと考えます。留意点としては、債券利回りとリート利回りです。
米国10年国債利回りは、0.5%台と大きく低下しました。この水準が継続するとファンドに組み入れている債券が徐々に低金利のものに入れ替わっていくので、債券から期待できる収益は下がる可能性があります。リートに関してもコロナによるテレワークや在宅勤務が定着することでオフィスなどの需要が減少する可能性は否定できません。今すぐにリートの配分を減らす、解約する必要はないと思いますが今後については注視していく必要があると考えます。
株式についてはコロナ前の高値に対して90%ほどの戻りです。下図は2008年のリーマンショックと今年のコロナショックを比べたものです(NYダウ平均)。コロナ暴落開始の前日とリーマンショック暴落の前日を100として、その前後の値動きを重ね合わせています。横軸は経過日数です。ショックの前日を0として、その何日前か、何日後かを示しています。
大きな調整時には、戻りの過程の中での調整や2番底などがあることが多いのですが、今回は今のところそのような大きめの調整もなくほぼ昨年秋ぐらいの価格に戻っています。
リーマンショックの時には世界中の金融機関に疑念が向き、お金が流れるようになるまで相当の期間がかかりました。一方今回は政府や金融機関からの資金供給は潤沢です。ただし、感染拡大懸念から需要が戻るまでにはまだ相当の時間がかかると予想されています。
株価と実体経済の乖離、と言われる所以ですね。
仮に再度値下がりするような場面があっても、日々の値動きを受け入れて、組み入れ資産の成長を待つ、という基本スタンスに変更の必要はないと考えます。また、値下がりをする場面では、余裕資金での追加投資を検討してもよいかもしれません。