取崩し運用シミュレーション 2020年12月末

上の2つの図は 2013年末に3000万円で運用を開始、その後半年ごと(6月と12月)に(A):63万円(税前)、同じく半年ごとに(B):80.01万円、の取崩しをした場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提・注意事項などはこちらをご覧ください )。

ポートフォリオの期待収益は4%程度なので、(A)は、元本はあまり減らないように取り崩し、(B)は35年程度で取り崩し最後はゼロになるような想定です。

2020年12月末時点での取崩し運用の現状

(A)年間126万円の取り崩し(B)年間160.02万円の取り崩し
評価額29,788,794円27,120,102円
取崩し総額8,820,000円11,201,400円
合計38,608,794円38,321,502円

取崩し後想定額に対して(A):1.16%、(B):3.07%、と順調に推移しています。取崩し運用を開始して7年経過しました。今年は春にコロナショックがあり4月にはポートフォリオは10%程度値下がりしましたが、3月末を底値に回復し取崩しも順調にできています。

シミュレーションを追加します

今月からシミュレーションを1種類追加します。追加するのは株式ファンド100%、定率取崩しのシミュレーションです。

株式ファンド100%を追加するのは、コロナ前と後とでは債券などのインカム収入を目的とする債券やリートなどから期待できる利回り水準が下がったためです。下図は米国10年国債の利回り推移です。コロナ前は2%程度だったものが現在は1%を割る利回り水準です。

http://apl.morningstar.co.jp/webasp/market/chartmodule/chart/chart_usgb10.html

取崩しの仕方は定率、としています。毎年決まった金額を取崩すのではなく、毎年末にその時の残高の5%を解約した場合のシミュレーションです。定率なので、値上がりしたときは多めに、反対に値下がりしているときは少なめに解約をしていきます。

使う商品は従来からシミュレーションに利用している誰でも普通に買うことができる世界株インデックスファンドです。従来同様、2013年からのシミュレーションになっています。

青の折線が6%運用、5%取崩しの取崩し額と残高の合計の計算上の想定ライン、オレンジの折線は、取崩し後の残高の計算上の想定ラインです。青の棒グラフは実際の取崩し後の残高、オレンジの棒グラフは取崩額の合計です。

株価は時として大きく上下しますが、折線に沿って棒グラフが伸びていけば予定通り、ということになります。2013年末に3000万円でスタート。2020年末時点で数字は以下になります。

残高評価額:36,534,561円(想定値31,498,905円に対しプラス5,035,656円、+16%)
受取り総額:12,323,588円(想定値11,365,993円に対しプラス957,596、+3%)

この期間は、株式市場が堅調だったためとても順調な推移になっています。株式市場の暴落や長期低迷があると取崩額が少なくなったり、取崩し後の残高が想定ラインを割り込んだりすることがありますが、取崩しもある意味長期運用なので日々の値動きを受け入れて継続することが大切なのは増やす運用の時と同様です。