積立投資シミュレーション 2021年3月末

2017年3月から開始した積立投資は上図表のようになりました。「株価と実体経済のかい離」「バブル」などと昨年から言われていますが、それに反して3月も株価は堅調でした。

ただし今後も暴落や低迷がたびたびあります。それでもしっかりと積立を継続していきましょう。

計画と比べてみる

2017年から始めた積立投資も4年が経過しました。積立総額49万円に対し、株式75%型は約60万円に、株式50%型は約57万円に、株式25%型は約53万円になりました。

下図は、5.5%で積立をした場合(グレー)と株式75%型の実績値(青)を重ねたグラフです(株式75%型の想定リターンは5~6%程度と計算できるので5.5%で計算しています)。

37か月目あたりで大きく落ち込んでいるのはコロナ暴落によるものです。株式市場は様々な出来事によって上にも下にも大きく動きますが、長期的には企業の価値に収れんしていくはずです。

今後も青い線(実績値)はグレーの線(想定値)に沿うように動いていくと思います。大きく下回ることもありますが落ち着いて継続していくことが大切です。

ファンドの選び方

新年度になり、あらたに積立を始める人、積立額の見直しを検討する人もいるのではないでしょうか?

でも投資信託などに詳しくない、説明資料を読んでもよくわからない、という人もいるかもしれませんね。今月は商品選びのポイントを整理しました。前提は積立期間が10年程度以上としています。

① 株式ファンドを選ぶ

株式、債券、リート、など分類ごとに商品リストが表示されていると思います。

長期の積立投資の目的は、世界経済の成長=世界の株式会社の成長、の成果を受取ることです。

株式は企業の成長の果実を最もダイレクトに享受できる一方、値動きが大きい、という特徴があります。そのためには、値動きを受入れ長く続けて大きな成果を得る、というスタンスが大切になります。

② 世界を丸ごと購入

「株式」欄の商品リストを見ると、日本株式、先進国株式、新興国株式、など地域ごとに商品を選べるようになっていると思います。

これからは新興国がよいのか、日本はどうなのかなど、どうしても各地域の今後の経済動向が気になりますね。

詳しくマーケットを見ることができる方はそれでも良いのですが、そこまで時間をかけられない人はどこが良いのか選ばずに世界すべての地域(=世界中の株式会社)に投資しましょう。

こうすることで特定の地域の良し悪しではなく、世界全体の成長の成果を享受することができます。また大きく外れることもなくなります。

③ 各地域の市場規模に応じた組み合わせ

選択肢の中に世界中を対象とする商品があればよいのですが、もしそれがない場合には複数の地域を組み合わせて自分で「世界中」を作ります。

日本株式、先進国株式、新興国株式、などを世界の市場規模と同じようになるように組み合わせます。現在の世界の株式市場の規模は以下のようになります(数字は概算)。

概ねこのような割合で商品を組み合わせましょう。選択肢に新興国がない場合には、その分を先進国と日本に(先進国多め)振り分ければよいでしょう。

すでに積立をしている人は今の割合が上記と大きく隔たりがないかどうか確認してみましょう。

④ インデックス型かアクティブ型か

商品リストにはインデックス型とアクティブ型という分類があります。

インデックス型は日経平均などの指数に連動するタイプ、アクティブ型はファンドマネージャーなどの投資の専門家が銘柄選択をするタイプのファンドです。お気に入りのアクティブファンドがあったり、目利きに自信があればアクティブ型、そうでなければインデックス型を選択するのが無難です。

この時期、運営管理機関などから明細が送られてくると思います。またライフプランも変わる季節です。年に一度、積立内容の確認と積立額の検討をしてはいかがでしょうか?