一括投資シミュレーション 2021年3月末
2013年12月末の1000万円を一括投資した場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提条件・注意事項はこちらをご覧ください)。オレンジのラインはポートフォリオの想定利回り(5%)、青のラインはポートフォリオの実績値を表しています。
ポートフォリオは5.4%上昇しました
2013年末に投資した1000万円は2021年3月末時点で17,368,955円、前月比プラス899,379円、プラス5.46%と堅調に推移しました。5%の想定値に対しては、プラス21.94%と大幅に上回っています。
ポートフォリオを構成している各アセットクラスごとのファンドの月間の騰落率は以下になりました。
世界株式:5.62%
ハイイールド債券:4.17%
新興国債券:-0.39%
グローバルリート:7.37%
世界の時価総額過去最高の1.2京円に
4月1日の日本経済新聞に「世界の時価総額、過去最高の1.2京円 GDP比で過熱感」という記事が掲載されました。これによると、コロナ対策のための金融政策やワクチン効果への期待から世界時価総額は過去最高の106兆ドルになった、ただし世界のGDP(名目GDP約90兆ドル)に対して割高、と解説しています。
記事には「過熱感」とありますがどのように考え、対応すればよいかを整理してみたいと思います。
当初決めた資産配分を維持する
割高、割安というニュースによって売ったり買ったりするのは避けるべきだと考えます。割高と言われてから随分と上がってから値下がりしたものの、割高と言っていた水準と大きく変わらない、ということはよくあります。割高を唱えていた人は、的中した、と言いますが、時期と価格に大きなずれがあるので当たったとしても資産運用には役立っていないことになります。
投資期間、リスク許容度などから決めた現状維持すべき資産配分と照らし合わせ、大きな差異が生じているのであればリバランス(維持すべき資産配分にもどす)をします。
新規に投資をする場合も同様です。今が高いか安いかの判断をするのではなく、投資期間やリスク許容度から決めた資産配分で購入し、不運にも値下がりしてしまったら、追加を含むリバランスをしていきます。
また、どうしても値動きが怖い場合には、投資を何回かに分けてもよいかもしれません。
なんやかんや言っても成長している
100年以上に渡り、日々「割高だ」「割安だ」と言い続けてきていますが、そんな中でも世界のGDPは成長していることがわかります。思惑などによる短期的な値動きを上手に捉えることによって利益を上げようとしてるのであれば別ですが、長期的な経済、企業の成長の果実の獲得を目的とするのであれば、たびたび起こる大きな値下がりは受け入れましょう。
マーケットの動きを当て続けることもコントロールすることもできません。自分でコントロールできること(維持すべき資産配分、投資期間の確認など)に集中し長期に渡り投資を継続するのが長期のポートフォリオ運用で成果を得るためには大切です。