一括投資シミュレーション 2020年10月末
2013年12月末の1000万円を一括投資した場合のシミュレーションです(シミュレーションの前提条件・注意事項はこちらをご覧ください)。オレンジのラインはポートフォリオの想定利回り(5%)、青のラインはポートフォリオの実績値を表しています。
ポートフォリオはやや値下がりしました
2013年末に投資した1000万円は2020年10月末時点で13,790,909円、前月比マイナス278,081円、-1.98%とやや下落しました。5%の想定値に対しては、マイナス1.2%とやや下回っています。
ポートフォリオを構成している各アセットクラスごとのファンドの騰落率は以下になりました。
世界株式:-1.99%
ハイイールド債券:-0.49%
新興国債券:-0.33%
グローバルリート:-3.25%
NYダウ平均は、10/12に28,837ドルとコロナ後の高値(29,100ドル)に迫りましたが、月の後半にはコロナ2波、米国大統領選挙などへの懸念により26,501ドルまで値下がりしましたが11月に入ると反対に大きく値上がりしました(11月6日終値 28,323ドル)。
長期投資で成果を得るには?
11月8日(日)現在、米国大統領選挙は、バイデン氏が勝利宣言をしましたがトランプ氏の法廷闘争の行方など若干不透明感が残っています。大統領選挙が近づくにつれ、マーケットの動きを大統領選挙と関連付けて解説するニュースやコメントなどが増えてきました。
日本経済新聞 10月31日 :「巨大IT好決算でも株安」。「米IT大手「GAFA」の過去最高水準の決算でも株安の波を止めることはできなかった。時価総額で世界最大のアップルは急落し、4年に1度の米大統領選を翌週に控えた今週の米株式相場の下落率は7カ月ぶりの大きさだった。」と大統領選挙の不安により株価が下がっていると解説しています。
日本経済新聞 11月3日 :「ヘッジファンド、急落に備え 大統領選と縁遠い銘柄選別」という見出しで、「大統領選を前にリスクを落とすのは4年前と同じ」、「買い持ちを減らし先物売りで急落に備える」などといった金融機関やヘッジファンド関係者のコメントを紹介しています。
また大手の運用会社も選挙結果に応じたマーケットの反応を予想しています。
https://www.smam-jp.com/market/report/focus/usa/focus201028us.html
こちらは郵便投票による結果の後ずれ、などについのコメントです。
http://www.am-one.co.jp/pdf/report/8663/201012_infogr_US.pdf
これらの記事やレポートを見てどのように感じるかは人それぞれですが、大統領選挙という大イベントによるマーケットの思惑による値動きを利用して利益を得る、という目的以外にはあまり役に立たなそう、と感じますがいかがでしょうか?
以下は1985年以降のNYダウ平均株価の推移と1980年代以降の大統領です。
細かい上下はありますがこの図を見る限り長期投資で資産を殖やすためには大統領選の結果はあまり気にしなくてよさそうです。実行される政策によりデメリットを受ける業界や企業があると思いますが、そのような状況であっても各企業は売上・利益を上げようと活動を継続するはずです。また、メリットを受け大きく売上・利益を伸ばす企業も出てくるかもしれません。
長期投資では、このように状況が変わっても、その中で企業活動が継続して企業が成長していくのを待つ、という視点が大切になります。
大統領選挙が終わっても次から次へと新しい不安材料がでてきて、マーケットに与える影響についての解説やニュースを耳にすると思いますが、それらに惑わされずにいることが長期投資で成果を得るためには大切です。